だってキミが好きだから。
「あ、同じクラス!」
クラスが張り出されているところまできて、やっとりっちゃんが口を開いた。
その言葉に、わたしも思わず胸を撫で下ろした。
「え、本当!?」
「本当!やったね」
なんとかやっていけそうだな。
りっちゃんは小さくそう呟くと、少しだけ回りを見渡した。
その真意が理解できずに、わたしは首を傾げる。
すると。
「葵依、いい?よく聞いて」
急にいつになく真剣になった彼女は、人差し指をピンと立てて目をキラリと光らせた。
わたしが数回頷けば。
りっちゃんは一息ついて話し出す。