お隣サマ。
「涼太くん、会沢さんのことをおじいちゃんじゃないって言ってました
みんなが拓にぃのことをおじいちゃんて言う限り、拓にぃはおじいちゃんのままなの。って
あの、あたしが無関係なのはわかってますっ
でも……涼太くんがあんな顔しているのにほっとけなくて……」
あたしはそこで言葉を止めた
だめだ……
涼太くんのこと助けてあげたいのにもう折れちゃいそう……
うつむくあたし
だけど頭に負荷がかかりあたしは顔をあげた
そこには悲しそうに微笑む会沢さんがあたしの頭に手を乗せていた
「ごめんね、もっと早く気づいてあげられれば……涼太やちづるちゃんに迷惑かけなかったのに……」