お隣サマ。
「だまって行っちゃってごめんね。
ちゃんと直接会って謝りたかったんだ」
会沢さんの声が鮮明に聞こえた
「………」
どうしよう……なんて返せばいいかわからない
「さっき言ったことはホントだよ」
「会沢さん……?」
会沢さんのほうを見ると、懐かしい笑顔が目の前にあった
「もう行かなきゃ。」
そう言うと、会沢さんは他のところへ行こうとした
「あの……っ」
「……?」
振り返った会沢さん
あたしは震える声を必死にこらえた
「ワンピース……ありがとうございました」
そういうと、会沢さんはフッ、と表情を緩めた
「パーティーが終わったらロビーで待ってて」