お隣サマ。


「おぉ、ちづるにしては珍しく積極的じゃん♪」

「そうかもね。栞は捉え方違うけど」


相変わらず恋愛方向に話を持っていこうとする栞

まあ、確かにあたしの口から異性の話なんてでることは少ないけど……


「ね。そういうわけだから今度ちづるん家いくから♪」

「は?」

「何とぼけた顔してんの
友達が彼氏の顔みて悪いことないでしょ?」

「彼氏じゃないから。」


さも当然という顔を崩さない栞


「ていうか、相手は社会人だよ?
うちらが休みでも向こうは会社だってあるわけだし……」

「あれ?だっていつも部屋にいるんでしょ?」



……ダメだ。この場合の栞はなに話しても無駄だ

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