お隣サマ。
「会沢さんもミステリー好きなんですか?」
口笛のやんだ部屋で、会沢さんの優しい笑顔があった
「うん、大好き
そう言う意味でもちづるちゃんとは仲良くなれそう」
思わずドキッとする声と顔
正直あたしなんかの部屋にいることが奇跡だ
「あ、そういえばこの間もらった煮物もすごくおいしかったよ
料理上手だね」
「そ、そんなことないですっ!!
ホントに、お世辞とか……いいですから」
うつむいて視線を反らすあたし。
あぁもう……どうしようかな