お隣サマ。



「矢、1本借りるよ」

「え?はぁ」


戸惑う会沢さんと同い年くらいの男の人

それでも会沢さんは気にすることなくいきなり矢を投げた





「え?」


「ほら、簡単でしょ?」




そう言って笑う会沢さん
狙いを定めることもなく、自然と投げたはずの矢

でもど真ん中に刺さっている矢は会沢さんが投げたもので間違いない



あたしを含めた井上さん以外の人の顔をみても、それが当たり前なことだとは思えない


何がたまにやるって?
どう考えてもおかしいでしょ!?



「いやー、しばらくやってなかったから腕が落ちてるか心配だったよ」

「………」


この時のあたしの顔は苦笑いだったのは言うまでもない


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