お隣サマ。
会沢さんがおじいちゃん?
一体どういう意味だろう……
「みんなが拓にぃのことおじいちゃんて言うの
みんなが拓にぃのことをおじいちゃんて言う限り、拓にぃはおじいちゃんのままなの」
「涼太くん……詳しく説明して?」
涼太くんの肩を掴んだとき、タイミングよくお茶を持った会沢さんが来てしまった
「お茶入ったよー」
涼太くんは一瞬目を伏せると、またもとの無邪気な表情に戻った
「僕おやつ食べたいっ」
「あぁ、冷蔵庫にプリンが入ってるから持ってくるよ」
涼太くんの頭を撫でる会沢さん
その表情は柔らかくて、何かを抱えてるようには見えなかった