お隣サマ。


お昼時になってあたしたちはベンチに並んで座った

「拓にぃ、俺お腹すいたー」

「待ってろ、今なんか適当に買ってくるから
ちづるちゃんは一緒に涼太と待ってて」

「あ、はい」


遠くになる背中を見届けなら、あたしは座り直した



こう2人きりになると、やっぱりあのことが気になっちゃうな……

だけど最後の日なのに、またあんな顔させたくないな……



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