きゅーぴっど②
「お前の今日の行動を見てたけど……」
ひどいな、
そう少年の口が動いた瞬間
カーッと頭に血が上った。
「何が酷いのよ!
あたしはただカッコいいから声をかけてるだけ!!
今会ったばっかのあなたに、あたしの恋愛に口出す資格はないでしょッ!」
あたしは子供が癇癪(カンシャク)を起こしたかのように怒鳴り
少年を捲し立てた。
ハァハァと息を荒くするあたしを
少年は無表情で眺めていたが、暫くするとはあ、と溜め息をついて
「確かに、見ず知らずの俺が、お前の恋愛に口出しして悪かった。
……俺が協力するかどうかは、また日を改めて決めることにする」
そう言って少年は立ち上がり、あたしに背を向けて窓際に立った。
もう来んなッ!
あたしは心の中で、その背中にそう吐き捨てた。