きゅーぴっど②
あまりの急展開に、あたしは目を白黒させていると
少年はしゃがみこみ、祐太郎の頭に手を添えた。
「―――…ごめんな」
背中越しに聞こえた声は、
ひどく、辛そうな声だった。
パアア、とその場が光で溢れかえった。
暗闇に慣れていた目に、その光は眩しすぎて
たまらずあたしは目をつぶった。
暫くして、光が消え
路地裏は元の暗さに戻った。
「……行くぞ」
地に倒れ伏す祐太郎をそのままにし、
あたしは少年に腕を引かれながら
その路地裏をあとにした。