きゅーぴっど②
「違うッ
断られるのは、別に分かってた!
覚悟してた!
それでもわざわざ指原さんと別れて、
正樹を呼び返して告白したのは…
……返事が聞きたかったから、
恋のキューピッドのルールでもない……
《正樹》の返事が聞きたいのッ!!」
涙を流しながら中川桜は叫んだ
――…ああ、きっとこの経験は中川桜にとって
大事な経験になる。
俺はそう思い、ふ、と笑った。
「わかった、俺個人の気持ちを言う」
「――…うん」