きゅーぴっど②
おまけ・岬祐太郎の場合
岬祐太郎side
一目惚れ、だった
入学式、中学受験を失敗した僕は
近所の中学に行くことになった
「……つまらないな」
周りの皆も、自分も
そう思い僕は周りを見渡した。
「――…」
ふと、ある女の子に目が止まった
ショートカットな黒髪に、
少し遊んでいそうな格好をした女の子
ドキリ、と胸が高鳴る
顔がとても熱い
―――…なんだ、これ
勉強ばかりやっていた僕にとって
初めての体験に、頭が追い付かず困惑する。
「………これが、恋…?」
そう口にした瞬間、熱かった顔がさらに熱くなった。