春をありがとう


「あ・・・」


私は言葉が出なかった。


「未来、そうだ。美春ちゃんは今日から俺達のお姉ちゃんだ」


太陽が代わりに説明した。


「お姉ちゃん・・・」


未来ちゃんはその言葉を噛み締めるように何度も何度も呟いた。

その姿を希美ちゃんはじっと見つめていた。
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