春をありがとう


「美春ちゃんはきっとモテるよ?」


バスに乗り、座った途端そんなことを言う看護婦さん・・・佳苗さん。

私の顔をあまりにもじっと見ているから顔が赤くなってくる。


「そんなことないよ・・・」

「いや、絶対モテる!美春ちゃんみたいに綺麗な子めったにいないよ?」


佳苗さんは大袈裟だ。

私なんか綺麗じゃないのに。


きっと、元気がない私を元気づけようとしてくれてるんだ。


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