春をありがとう
翔太の言葉はまっすぐ私の心に届いた。
でも私、まだ病気のことを話していない。
またいつ発作が出るかも分からないのに・・・。
かと言って今伝える勇気もない。
「翔太・・・ありがとう。でも私、まだ言ってないことがあるの。今は翔太に言う勇気はないから・・・」
「言いたくなったら言って?」
翔太はどこまで優しいんだろう・・・。
私は翔太の言葉に感謝をし、ゆっくり首を縦に振った。
こうして私と翔太は付き合うことになった。