春をありがとう


「日向・・・!」


すると、繋いでいる手に少し力がこもった。


「俺は・・・生きてる。美春?俺、もうすぐお兄ちゃんなんだ・・・。もし弟だったら名前は太陽なんだって。日向と太陽。最高だろ?」


日向は私を眠らせないように話しを続けた。


「日向・・・生きてね?」

「当たり前だろ・・・」


そして私達は眠りに落ちた。
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