春をありがとう


「愛理さん、私は駄目な子なの。ずっと家族を失った恐怖から逃げられないでいるの。ずっと学校と院内学校を行き来してたの。またいつ発作が起きるか分からないの・・・」


愛理さんと太陽は静かに聞いてくれている。


「ずっと他人と関わるのを避けてきたの。最近やっと仲のいい子が2人できたの。そんな私でもいいの?」


私は不安だった。

また再び家族を失ってしまう時が来るんじゃないかって。

この2人にまでいなくなられたら、私は今度こそ駄目かもしれないって思った。
< 84 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop