My way -選んだ道-
「うん。」
彼が歩き始めて、
私は一歩遅らせて歩いた。
「ごめんな。」
悲しい顔をしながら謝ってくる彼を
私は何回見たか分からない。
「気をつけろよ。滑るから。」
さりげないその優しさにも惹かれた。
「ありがと。」
「ん?」
「心配…してくれて」
「ふ…俺の方がありがと」
何度も何度も私をみてほしいと
願って、毎回毎回七海さんに
逢うたんびに、私を認めてくださいと
言い続けた。
でも、慶太はずっと七海さんしか見てくれなくて
ようやく自分には変わりにもなれないんだって
理解した。
だから、今日は慶太の友達として
七海さんに逢いたいです。