TATTOOー愛情ー
Temporary 一時帰国
由摩ちゃんがバンダナとエプロンを返却しに来た時も、あたしは相手にしなかった。


目も合わせないし、由摩ちゃんがみんなに「お世話になりました」って言っても何も言わなかった。


由摩ちゃんはチラチラこちらを見て、あたしを気にしているようだった。


でも、怖がることはないと思うよ。


だってあたし、あんたにされたことをしただけだもん。


自分がしたことが自分に返ってきただけでしょ。


あたしは意地悪をされた相手に優しく出来るほど大人じゃない。


ほんと由摩ちゃんが辞めてせいせいした。


由摩ちゃんのことがあってから、あたしは仕事は仕事だと割り切るようになった。


楽しく仕事が出来れば何よりだけど、別に仕事に遊びに来てるわけじゃない。


だから普通には話すけど、仕事を離れてまで仲良くなろうとは思わなくなった。


分かってくれる人だけ分かってくれればいい。


あたしにはジャック一家もミルクもフラットメイトもいる。
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