TATTOOー愛情ー
遂に土曜日、周吾と会う日になった。


周吾が以前好きだと言ってくれた白いワンピースにボレロを羽織る。


メイクをしようと鏡を覗くと、想像以上に緊張した自分の顔が映った。


お昼頃に周吾が車で迎えに来てくれた。


あたしを玄関で見送った母は何とも言えない顔をしていた。


「よお、元気そうじゃん」


「まぁね」


周吾は短髪で頭をツンツンさせて、爽やかなのは昔と変わらなかった。


背はあたしの頭いっこ分高い。


2人で車に乗り込む。


「何食べたい?」


「味噌カツ!」


周吾とは小さい頃からの幼馴染で、気を遣わないで何でも言える。


そんな所が一緒にいて楽だった。
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