TATTOOー愛情ー
「なぁ、芽衣。何かあった?」


「えっ・・・」


海辺を歩きながら周吾が尋ねた。


海岸線が1km近くあり、こじんまりとしたパパモアビーチより広い。


夕方になり海風がひんやりしてきた。


「ニュージーランドに行ってからあんま連絡くれないしさ~」


「ごめん、ごめん」


何て言ったらいいんだろう。


「でも、あと半年したら帰ってくるんだろう?」


「・・・・・・」


「なぁ!?」


何も答えないあたしに不安を感じたのか、周吾があたしの肩を両手で掴んでゆする。


「ごめん・・・」


目を合わせずにそう言うのがやっとだった。
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