TATTOOー愛情ー
帰りの車の中で婚約解消のことを周吾の両親にあたしから話そうかと言ったけど、却下された。


周吾はただひたすら黙って、前だけ見て運転していた。


あたしは一番大切な人を一番酷い形で傷付けてしまった。


果たしてこんなあたしがニュージーに残ってもいいのだろうか?


周吾は家まであたしを送って、ちらっとこちらを見た。


それが周吾を見た最後だった。




ニュージーに戻るまで1週間を切った。


他の友達にも会いたかったけど、周吾のことを話すのが嫌で結局会わずじまいだった。


ネイトとはフェイスブックのチャットをする程度だった。


みんなへのお土産に一番Tシャツを買った。


あと日本のお菓子も。


そしてニュージーでは生理用品が高いのでそれもまとめて買った。
< 153 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop