TATTOOー愛情ー
あたしはスリープアウトで布団にくるまりながら思った。


日本人だけど優しくしてくれるジャック一家。


オークランドであたし達日本人にクラクションを鳴らし、叫び声を上げた人。


どちらも同じマオリであることに変わりはない。


あたしは、あたしが見たまま感じたままを信じればいいと思う。


どちらが本当の姿なんて分からない。


分かるのはジャック一家はあたしにとても親切だということ。


変に詮索したりしないで今まで通りに接すればいいと思う。


そんなことを考えながら眠りについた。




次の日、ハンギが余ったからとメイアがタッパーに詰めて分けてくれた。


あたしが日本人とか関係無くここの人達はとても優しい。


あたしのニュージーの家族だ。
< 182 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop