TATTOOー愛情ー
「それじゃあ、何かあったら電話かメール下さい」


「はい!こんなに遠くまで本当にありがとうございました」


あたしは車から降りて、田村さんに深々と頭を下げた。


辺りはすっかり暗くなり、田村さんの車が遠ざかっていく。




またスーツケースを引きずってジャックの家に向かうと、奥さんのメイアが出迎えてくれた。


メイアもジャックから話を聞いたらしい。


家の中に入ると、早速双子とジェシカとレイラが出迎えてくれた。


あたしが戻ってみんなが喜んでくれたことが嬉しかった。


荷物をスリープアウトに運ぶと、あたしはメイアと話をした。


これからは働くのにここに住まわせてもらうので、タダで住むことは出来ない。


メイアは1週間100ドル(1万円)と言った。しかも食事付きで。


それはここタウランガでは格安だった。


あたしはもう少し払うと言うものの、メイアは頑として譲らなかった。


子供達とたまに遊んでくれればいいよ、と言ってくれた。
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