TATTOOー愛情ー
「もしかしてあなたはネイトのお母さん・・・?」


あたしはつい声に出していた。


「そうよ。ジェシカとレイラも。私とジャックはディボース(離婚)したの」


そう言ってヒーリーはニッコリと笑った。


今はお互いにパートナーがいるらしい。


そしてトレーラインがほぼマオリなのは、スーパーバイザーのヒーリーやジャックの親戚達が占めているからだと教えてくれた。


まぁ、日本人ばかりだと為にならないし、その方があたしにとってはいいのかもしれない。


ミルクという頼れる先輩もいるし。


残り7時間15分。


23時を過ぎると流石に眠くなってきたけど、コーヒーで無理やり目を覚まして頑張った。


ずっとではないとはいえ、初めて立ちっぱなしの仕事をしたのでとても疲れた。


家に帰るとベッドに崩れるようにして眠った。


こうしてあたしの初日は終わった。
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