TATTOOー愛情ー
これが終わると工場全体のスーパーバイザーから総括と来シーズンの話があった。


あたしは来年はニュージーにいないから関係無いけど。


そして指紋認証を終えて帰ろうとした時、ミルクが気を利かせてくれたのかあたしとネイトのツーショットを撮ってくれた。


「もっと密着して~」


と言われたのでネイトと腕を組んだ。


ネイトは空いた右手でチェキラみたいなポーズを取っていた。


これもネイトの若い所だ。


ミルクにお礼を言って確認すると、あたしもネイトもとてもよく撮れていて嬉しかった。


W H Kというタトゥーもバッチリ写っていた。


何も知らない人から見たら、まるでカップルのようだった。


これもいい思い出だ。


パッキングラインのドイツ人がミルクと一緒に撮りたがっていたので、お返しに撮ってあげた。


こうしてあたし達は最後の仕事を終え、23時には工場を後にした。
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