スイートルームの許婚
俺は藤沢さんに頼まれて、夫妻の宿泊する部屋に。



由可奈に連絡したくても、俺たちはまだ携番とメルアドの交換をしてなかった。



夫妻は共に褐色の肌にアンバーな瞳。

奥様は全身、黒の布を纏っていた。
保守的なイスラム社会の女性は手と顔以外を布で覆い隠すコトが多い。



隠されると余計に何だか妙な妄想をしてしまうけど。





ソファーに座り、苦しむ夫にピッタリと寄り添っていた。



心臓の病気か?


『大丈夫ですか?後、少しで救急車が参ります…。安心してください』


(『』はアラビア語デス)






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