スイートルームの許婚
私はそのまま、眠りに落ちてしまった。



「遅れて、ゴメン…」



申し訳なさそうに愛斗は私の居る寝室に入って来た。



「ゆ、許さないんだから・・・」
素直に謝る愛斗を拒絶する私。

本当に私は素直じゃない。



「でも、お前…俺を待ってたんだろ?」


拒絶する私のベットに乗ってくる愛斗。



「許さないって言ったでしょ?」


私は身体を起こして、近づく愛斗とから逃げるように、枕元へと後ずさる。


「…その黒のベビードール…素敵だね…そそる」


愛斗はゆっくりとダテ眼鏡を外して、私を見つめる。


その卑猥な視線に私の全身が栗立つ。



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