スイートルームの許婚
就職して1日目。


「俺がサブのコンシェルジュですか?」



「アメリカの三つ星ホテル・ガイアで培った実力を惜しみなく発揮してくれ。小早川君」



龍咲社長は俺の実力を高く評価。


27歳の俺をオープンして1年のホテルのチーフコンシェルジュの補佐役(サブ)にしてくれた。



「由可奈さんはお元気ですか?」



「由可奈はこのホテルの最上階のスイートルームに篭って…大学に通いながら、執筆活動している」



「執筆って…」



「由可奈は作家になったんだよ」



「えっ!?」




「どうかね…私の後継者の話と由可奈との結婚話…考え直してくれないか?」


< 11 / 289 >

この作品をシェア

pagetop