スイートルームの許婚
「飲めない男って…飲みに行ってもつまんないわねー」



ストレートに言わなくてもーーー・・・


藤沢さんって仕事できそうに見えるのに、空気が読めない女?


俺は小馬鹿にされて、ムッとした。




由可奈の前では俺のプライドは、粉々だけど。
本当の俺はプライドの高い男。



「総長でも飲めるカクテル、作ったよ」


総長って呼び名は変だと言いたいけど。
大ちゃんはそう呼びたいらしい。


俺の目の前に置かれたグラス。
中身はコーヒー牛乳のような液体。


「カルアミルク…」


「へっ!?あ…サンキュー」







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