スイートルームの許婚
「結婚相手くらい…自分で選ばせて!政略結婚なんて…今更、古いのよ!!」



「由可奈あなたには選ぶ権利なんてないわよ!三流大学にしか入れなくて、くだらない恋愛小説ばかり書いてるあなたには・・・」



高学歴で仕事もできて、おまけに元ミス・中国の美人、


家のコトだって疎かにしなかった完璧な母親。


お母様から見たら、私はできない娘。


「でも、私だって…頑張っている!」


学歴は三流大学、お母様から見れば、私の書いてる小説はくだらないかもしれないケータイ小説だよ!!



でも、ケータイ小説家でもプロになるコトがどれだけ大変なコト知っている?


「娘の努力を認めようとしない母親なんて母親失格よ!!!」



「何ですって?」


お母様の眉間の皺がいっそ深くなってゆく。











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