スイートルームの許婚
「その時の、小早川さん、すごくカッコ良かった…」



「・・・」
私は何も聞かず、感情のままに愛斗を責めて、彼を怒らせてしまった。



萌ちゃんの言葉を上の空で訊いていた。


愛斗に謝りたい…



「眼鏡を外すと俺様でSっぽくなるトコもステキ」


「えっ!?何で、萌ちゃんが知ってるのワケ?」


「あ…」



萌ちゃんはしまったと言う顔をしていた。



「もしかして…萌ちゃん…愛斗と…?」



「うん…でも、二人はもう結婚出来ないし…私と小早川さん…別に付き合ってもいいよね」



「・・・」



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