スイートルームの許婚
「私の仕事…手伝って」



「…俺には文才能力ありません…」



「私のゴーストライターになれとは言ってない…私のニセ恋人になって」



「・・・」


8年ぶりに再会した初恋の彼女のご要望。


「私…今…最高にツボってるの・・・。デビューして4年…。オトナ女子の読む小説を頑張って書いているんだけど…どーも…恋愛経験の乏しい私には書けなくて…」



「昔みたいに妄想で書けばいいだろ?」

思わず、素の俺が出てしまい言葉が乱れる。


「読者が女子中高生なら問題無いのよ!相手はオトナ女子…私よりも年上なの!」

由可奈は切実な声で訴えた。












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