スイートルームの許婚
「本当にゴメン…」



凪君のキモチを受け入れるコトはできない。
私の恋人は愛斗しか考えられない。



「…明日になったらまた…友達に戻るよ。今まで通り仲良くして…お嬢様…でも、今夜は…帰るよ。ワインと料理は俺の差し入れ…仕事頑張ってね」



凪君はいつもの笑顔を私に向ける。

瞳の悲しい色まで、隠すコトが出来なかった。



薄々と凪君が私に好意を抱いてるコトはわかっていたのに。

それでも、私は彼を友達として慕い、甘えた。




-------トーガに続いて、凪君も失った。













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