スイートルームの許婚
「サービス内容ね…。この数字…信じていいのか?」


「それは・・・」
あくまで、栗原がはじき出した利益。

信じていいのかと念を押されると返事に戸惑う。


「その数字に見合うように、努力はします」


「・・・失敗すれば、あなたに責任とってもらいますよ。小早川支配人」



「それは重々、承知の上です」


俺はいつ、沈むか分からない船に乗っている。
改めて、支配人としての責任の重さが身に染みた。



「俺は仕事が立て込んでいる…もう、いいかな?」



「はい、では、失礼します…。安達社長」




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