スイートルームの許婚
私は眼鏡なしの愛斗の顔を直視出来ず、俯く。



ほっぺが熱いけど、紅くなってるの?



愛斗が私の紅くなったほっぺに気づいたらどう言うだろう?

ヤバイ…



私は愛斗からキモチをそらす為に必死に、食事を喉に通した。





「やっと、食欲が出たみたいだな…」



背中越しに聞こえる愛斗の少し低めに響くテノール。



ポッとまたほっぺに火がつく…



「黙ってて…集中して食事が出来ない!」



私は愛斗の方に振り返って、訴える。













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