スイートルームの許婚
「ゴメンなさい・・・。だってダイヤモンドホテルは…元はウチのホテルとはライバルホテルだったし、愛斗の行動に本当に私と結婚する気あるのかと…疑問が浮かんで…」



ずっと愛斗の前では小生意気な私だったのに。

素直に心の鍵を開けてしまった私は…愛斗に対しての態度がガラリと変わった。



「ふーん」


愛斗は私の話を訊きながら、ドアの鍵をカチッと施錠。



「俺のキモチを疑うなんて…お前…お仕置きだ」


「えっ!?」


愛斗が眼鏡を外した。



愛斗は私との距離を急に縮める。



私はソファーに躓き、そのまま仰向けに倒れ込む。



「お前も待ってたのか?俺に襲われるの…」


「違うわよ!」





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