スイートルームの許婚
そのまま、愛斗の腕の中に拘束されてゆく。



まだ、陽は高く、仕事中だと言うのに、愛斗は私の服を剥いだ。



愛斗に抱かれ、安堵と愛情が私の心と身体を満たしてゆく。


離れた居た時間が、いっそ、互いを焦がしていった。



私の妄想世界の愛斗よりも、目の前の愛斗の方が魅力的に思う。


「愛してる…」


愛斗は甘い声で、耳元で囁く。


「ダメ…」


私の鎖骨下に付けた紅い痣にもう一度、唇を寄せる愛斗。



「お前は俺の女だ・・・」









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