スイートルームの許婚
トーガと凪君は失ってしまったけど、愛斗は変わらず私のそばにいてくれる…よね?



乾いた唇をまた寄せ合い、唾液で濡らしてゆく。


静かな室内に響くリップ音。


遠のいた熱がまた身体を焦がしていった。



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どれくらい時間が経つ分からない。


あんなに高かった陽は傾き始めていたーーー・・・


髪とスーツを乱し、デスクワークをこなす愛斗。


私はソファーに横たわり、タオルケットに包まって…愛斗を見つめる。













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