スイートルームの許婚
愛斗の声ともう一人聞き慣れた声。
-----この声はトーガ!?
「トーガの方から話があると小早川に言って来た…。トーガがドラゴングループの龍咲社長の愛人との間に出来た息子だと…週刊誌に売ろうと思ったけど…安達社長が高値でこのネタを買い取ってくれてね・・・満足する値だったし・・・手は引いた。今は…新たな…ネタを求めて、盗聴していたけど、ネタはなさそうだ」
栗原さんはつまらなさそうに、呟き、煙草を吸い始める。
私は栗原さんの話よりも、愛斗とトーガの会話に夢中。
「単刀直入に聞くけど、君は龍咲社長に認知されているんだよな…将来的にホテルを継ぐ意志はないのか?」
「俺が?ウチの事務所は安達社長が社長だってコトはご存知でしょ?小早川さん」
「知っている…このままだと、俺と由可奈は…」
「・・・」
トーガは溜息混じりに呟く愛斗の言葉を無言でやり過ごす。
-----この声はトーガ!?
「トーガの方から話があると小早川に言って来た…。トーガがドラゴングループの龍咲社長の愛人との間に出来た息子だと…週刊誌に売ろうと思ったけど…安達社長が高値でこのネタを買い取ってくれてね・・・満足する値だったし・・・手は引いた。今は…新たな…ネタを求めて、盗聴していたけど、ネタはなさそうだ」
栗原さんはつまらなさそうに、呟き、煙草を吸い始める。
私は栗原さんの話よりも、愛斗とトーガの会話に夢中。
「単刀直入に聞くけど、君は龍咲社長に認知されているんだよな…将来的にホテルを継ぐ意志はないのか?」
「俺が?ウチの事務所は安達社長が社長だってコトはご存知でしょ?小早川さん」
「知っている…このままだと、俺と由可奈は…」
「・・・」
トーガは溜息混じりに呟く愛斗の言葉を無言でやり過ごす。