スイートルームの許婚
「・・・」



「トーガって優しいな…お前と異母姉弟でよかったぁー」


「えっ?」


「俺よりも年下なのに、出来た男だろ?芸能界にいると…精神年齢も実年齢より上がるのかな?」



「愛斗…妬いてるの?」


「別に…」


「可愛くない…妬いてるなら妬いてると言いなさいよ!」



「はぁ?」


「くだらないコトで喧嘩するな」

呆れた顔で、栗原さんが出てきた。



「お前…いつの間?」
隣の部屋から出てきたのに、愛斗はそれに気づいていなかった。

「さっき、入ってきたトコですけど。何か?」
気づいてないのを、逆手にとって、誤魔化す栗原さん。

「別に…」


「仕事に戻るぞ。小早川」
何事もなかったように、二人で支配人室を出て行った。










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