スイートルームの許婚
栗原さんはサービスで、周辺の人たちに声かけして、無料で撮影しまくっていた。



「あいつ・・・本当に俺よりも気転が利く…」



「・・・」
愛斗は栗原さんを信用しきっていた。


結局、支配人室のテーブルの盗聴器も付けたまま…
トーガをネタに安達社長を強請っていたなんて。



心を許すにはキケン過ぎる相手。


私も偉い相手を雇ったもんだ反省している。



「何だ…これは?」



「!?」


振り返ると安達社長の姿ーーー・・・



「停電か?」


「え、あ…今夜は8時から10時までロビーの電気は完全に消して、キャンドルの灯りを楽しもうと『キャンドルフェスタ』と言うイベントをしております」











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