スイートルームの許婚
汗だくで、俺は安達社長の居るスイートに到着。



「小早川さん…こっちのネクタイとこっちのネクタイ…どっちがいい?」


「え、あ…」


安達社長は俺をネクタイ選びに呼び出しただけ。

社長が相手でなければ、キレる所。


安達社長は俺のキレかかった顔には気づかず、鏡に向かって、必死に両手に持ったネクタイを合わせた。



「こっちの方がいいかと・・・」


「そっか~俺もマスコミの前に出るのは初めてなんだ…本当は出たくはないけど…そう言うワケにはいかない」


「そうですか…」



「トーガの検査結果はまだ、出てないけど…。まぁー…少し、あいつには休息が必要だな…」






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