スイートルームの許婚
二人は帰宅。


俺は一人、由可奈に付き添った。



俺の手の中に握りこまれた由可奈の手は小さい。


俺はどんなコトがあっても、お前の手は離さない。



何を言われても、俺はお前の許婚。



「愛してる…」


由可奈の右手の甲に唇を寄せる。



由可奈を逝かせまいと手をしっかりと握り締めたまま、眠りに落ちた。



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