スイートルームの許婚
「…龍咲社長夫妻が…俺との結婚を許してくれた…」


「でも・・・!?」


「まだ、具体的な話はないけど、龍咲社長の方から…安達社長に業務提携の話を打診するそうだ」


「…」


「俺とお前にはもう障害なんてない。あるとすればお前の…態度かな?」



「態度?」


「まぁーその時は…眼鏡を外したもう一人の俺に頼むか~」



「愛斗!?」



愛斗は意味深な微笑を浮かべ、私を熱っぽく見つめる。



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