スイートルームの許婚
「…しかし、こんなアイスも溶けそうな夏に結婚しなくても・・・」


「俺たちは夏に結婚式を挙げないといけないカップルなんです」


「どうして?」


「夏にたくさんの思い出があるから・・・なぁ?由可奈」


「はい…」


夏の暑さにも負けず、俺たちの仲も熱い。


「早く、早く…桜先生…ブーケトスしてください!!」


独身の女性陣は由可奈のブーケトスを待っていた。



「俺も早く結婚したいなぁー」
俺の隣に片瀬がやって来た。



「その前に…彼女作れよ~」

「彼女は居るって…ねぇ~藤沢」

「ええ~。ヤリ逃げした誰かと違って、片瀬君はちゃんと責任とって付き合ったよ~」


「いきなり、幸せに満ちた式を修羅場にしたいのか?藤沢は…」


「別に…」


由可奈がブーケトスに夢中で良かった。
俺は一人で胸を撫で下ろす。







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