スイートルームの許婚
「痛いなら言えよ…優しくしてやるから…」


「別に…」
誰でも、処女を失う時味わう痛み。
私の書いた作品のヒロイン達だって耐えたのよ!!



私はクッと歯を食いしばって堪えた。


愛斗はゆっくりと私を気遣うように動く。


その優しさに私は胸がきゅんと鳴った。


次第に痛みがなくなり、別の感覚が身体を溢れる。



「もう一度聞くけど…痛い?」



「ううん…」


「そう…身体が慣れたようだなー」




「え、あ…」



私の身体は甘い蕩けそうな快楽で満ち溢れてゆく。
私は声を押し殺すも忘れて嬌声を張り上げた。



「ダメ…」



< 33 / 289 >

この作品をシェア

pagetop