スイートルームの許婚

~由可奈side~

目を覚ますと一緒に居たはずの愛斗の姿がない。



身体を起こすとどこが痛いのかわからないくらいあちこちの節々が痛かった。
セックスも一種の運動。
普段、全く、身体を動かさない私は全身が極度の筋肉痛に陥っていた。


その上、下半身が妙に重いし、痛んだ・・・



愛斗にこの身を捧げ、自らの作品に活かすべく、今の心境を書こう。


私はメモとペンを探す。



「!!?」


サイドテーブルの置き時計の差す時刻に驚いた。



18時!!?



20時までに新作を!!?



< 38 / 289 >

この作品をシェア

pagetop