スイートルームの許婚
眼鏡を外せば、人格が変わるって…私の超萌えキャラになっちゃって。



私はキーを叩く指を止めて、思わず一人でイヤらしい含み笑い。


今でも身体に残る痛みが私の脳裏に鮮明な記憶を思い出させる。



「喉が乾いた…お腹も空いた…ルームサービスを頼もうかな~」



私は内線でフロントに電話。


出たのは私の大学の先輩で今は当ホテルのフロント係・藤沢萌菜(フジサワモエナ)。



-----お嬢様…どうされました?


「ルームサービスお願い…メニューはいつものヤツで…」



-----承知しました



私は手短に要件を言って、内線を切った。



















< 42 / 289 >

この作品をシェア

pagetop