スイートルームの許婚
*嫌いな許婚
俺は眼鏡を掛けて足早に、ロビーのコンシェルジュデスクに戻った。
「何してたの?小早川さん」
片瀬が意味深な笑みを浮かべて、俺に問いかける。
「別に…000号室のお客様に呼び出されただけだ…」
「ふーん」
「チーフは?」
「休憩…」
「そうか…」
時刻は既に、昼を回っていた。
誰もコンシェルジュデスクには用はなし。
俺と片瀬は黙って、椅子に座っているだけ。
ピコピコ…ゲームらしき電子音が耳に入ってくる。
「片瀬??」
「何してたの?小早川さん」
片瀬が意味深な笑みを浮かべて、俺に問いかける。
「別に…000号室のお客様に呼び出されただけだ…」
「ふーん」
「チーフは?」
「休憩…」
「そうか…」
時刻は既に、昼を回っていた。
誰もコンシェルジュデスクには用はなし。
俺と片瀬は黙って、椅子に座っているだけ。
ピコピコ…ゲームらしき電子音が耳に入ってくる。
「片瀬??」